質問と私

診療中、患者さんにはよく質問します。

質問の魅力は患者さんの話が聞けることです。

質問を受けて考え、答えながら気づいてゆくときの患者さんの表情がたまりません。

診療中の質問で私がひとつ心がけていることがあります。

それは質問するときには同時に専門家としての自分の考えも伝えるということです。

診療所に来る患者さんが期待しているのは、私の専門家としてのアドバイスや治療だからです。


先日、ある集まりに参加したときにとてもガッカリすることがありました。
その場で、ある方が組織のリーダーに質問したときのことです。

「組織の労働力の低下が大きな問題になっています。このことについて、これからどうしていくつもりですか?」

そのときのリーダーの返答は、次のようなものでした。

「何をやってもなかなか成果が出ないのが現状で、私の方がみんなに聞きたいくらいです。」
「どうしたらいいだろう?」

その場にいるみんなの表情がガッカリしていました。

もし、こんな返答だったら・・・。

「難しいけれど、私の考えは○○○です。」
「ここにいる、みんなの意見も教えてもらえるかな?」


話を私の診療所のことに戻します。

患者さんたちは、私に専門家としての考えを求めています。
なので医療現場では、質問と同時に専門家としての自分の考えも伝えるようにしています。

ここのバランスが大切です。

純粋なコーチングセッションのときは、こういうことは意識しませんけどね。


質問は、楽しく奥深いアプローチだと感じます。
決して、単なるスキルではありません。

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