話を聞くより『時間』を活用する

午前中の新患の方で、訴えが多くて話の止まらない方がいました。
ある程度話を聞いたので、感情を吐き出したようですが、今度はどうしたいのかもわからない様子。

「どうなればいいの?」

こういう質問をしてみても、あちこちとまとまらない話・・・。
そこで、じっくり聞くというアプローチを変更しました。

「最初にやって欲しいことをひとつだけ決めて下さい。」

「そこまで決めたら今日は終了します。次回の治療はそれをやりましょう。」
(あまり先のことではなく、できる一歩に意識を向けます。)


患者さんの話を最後までじっくりと聞く方がいいとき、

敢えて最後まで聞かずに、次回まで『時間』を空けたほうがいいとき、

私は意識して使い分けします。

時間というものは、なかなか偉大な働きをするものです。

先延ばしにするという感覚ではありません。

相手が考え、気づくための時間を与える。
相手の心が馴染むための時間を与える。

こんな感覚です。


今日の診療では、もうひとり、どうしても抜歯を受け入れられない人がいました。
例え私がどんなに話をじっくり聞いても、すぐに心を変えるのは無理だと思いました。

時間が必要だと・・・。

なので、話をじっくりと聞くよりも、時間をかけることにしました。
本日はレントゲンの検査までして、きっぱり終了。

次回を待ちます。

先延ばしとは違うこの感覚、何となく伝わりましたか?

(人の悲しみは時間とともに回復しますが、逆の言い方をすれば、ある程度の時間をかけなければ回復できないのです。これが人の心の営みです。)

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